
「受験数学で青チャートを使っているのですが、難しくて全然進みません…。なんの勉強にもなってないし、このまま青チャートを使い続けてていいのかなぁ…?」
こういった疑問に答えます。
- 青チャートが難しくて勉強が進まない人は、いさぎよく白チャートから始めましょう
- 無理して青チャートにこだわり続けても時間の無駄になります
- 自分のレベルに合った問題集を選んだほうが近道になる
こんにちは、しゅんすけです。
今回は、『青チャート』が難しくて勉強が全然進まないという悩みについて答えていきます。
※一部、僕の体験談も添えています。
大学受験の数学でメジャーな問題集である青チャート。
学校指定の問題集としてや、普段の勉強用としてお持ちの方も多いと思います。
僕も初めて受験した時はなんの疑いもなく使っていました。
ですが、
メジャーな問題集である割に効果が薄いというか、青チャートのおかげで成績が上がった印象はありませんでした。
なぜか? それはズバリ、
- 志望校のレベルと青チャートのレベルと合ってないから
- 自分のレベルと青チャートのレベルが合ってないから
この2点が原因でした。
そして案の定、使うチャート式の色を変えると普通に理解でき、成績も伸びていきました。
この記事では、普段の勉強で青チャートを使っているものの、なんの成果も感じられない人に向けての解決策を提案していきます。
青チャートに行き詰まっている方は軽く目を通してみてください。
それでは本題に入りましょう。
そもそも青チャートは基礎じゃない


まずは青チャートについて、大前提となるお話から。
そもそも青チャートは難しい
この青チャート、表紙に『チャート式 基礎からの数学1A』などと表記されています。
が、内容的には基礎でもなんでもなく、かなり難しい部類の問題を数多く扱っています。
一般的に青チャートの問題がスラスラ解けるなら偏差値65くらいはあるとも言われており、普通の受験生では初見で解くのは相当難しい問題集です。
青チャートが全然できなくても落ち込む必要は全くありません。
本当にやるべきは青チャートなの?


それでは青チャートができないと悩む受験生はどうすればいいんでしょう?
解決策は何通りかあります。
場合分けして考えてみましょう。
- まず数学の基礎は完成しているか・いないかの2通り
- 志望校合格に必要なチャート式のレベル設定(白・黄・青の3通り)
とりあえず、青チャートで苦しんでいる人は、自分がこのどちらのパターンかを考えてみて欲しいです。
数学の基礎が完成していない人
問答無用で白チャートをやってください。
教科書レベルの基礎が全くわかっていない人が青チャートに手を出しても得られるものはありません。
いさぎよく、基礎の基礎に戻るべきです。
数学の基礎が完成している人
- 志望校の偏差値が60以下なら黄チャート
- 志望校の偏差値が65とかなら青チャート
数学の基礎(教科書レベル)が完成していないのに青チャートに手を出すのは無茶です。
また、文系学部志望で、数学の偏差値が55とかでいい人は、黄チャートで十分事足ります。
と言うか、文系受験生に青チャートはほぼ必要ないでしょう。
このように、少し立ち止まって考えを巡らせてみると、



青チャートなんか全然やる必要はなかった!



できもしない青チャートなんかで苦しんでないで、白チャートからやればスムーズに勉強も進むし、普通に成績も上がるじゃん!
という人も数多くでてくると思います。
- 学校指定の問題集だから…。
- みんな青チャート使ってるし、自分だけ白チャートは恥ずかしい。
- 青チャート難しいけど、なんとかゴリ押しします…。
このように思っている人は、ちょっと考え方を変えてみると救われるかもしれません。
青チャートが難しくて進まない人は、白チャートに戻りましょう


僕の経験上、数学が苦手な人(青チャートが全然手に負えなくて苦しんでいる人)は基礎がガタガタなんだと思います。
青チャートが難しく感じるからと言って、黄チャートにレベルを落とせば解決するという方は少ないのではないでしょうか?
青チャートが難しくて全然進まないし、解法暗記がはかどらない人は思い切って白チャートまで戻って、数学の基礎からキチンとやり直した方が手っ取り早いです。
極端な例えですが、かけ算がわからない人が微分積分の勉強を一生懸命やっても意味がないのと一緒です。 わかるところまで戻るのも勉強です。
僕が白チャートをオススメする理由


白チャートは青チャートほど有名ではないし、普及率も低いのですが、数学初心者なら断然白チャートを使うべきです。
理由は3つほどあります。
教科書レベルの基礎を固めることができる
まずはこれ。
白チャートは学校の教科書レベルの問題が網羅されており、これさえ覚えれば数学の基礎は完璧に身についたと言っても過言ではありません。
逆に言えば、白チャートレベルの問題も解けない人が、それよりも上の問題集に手を出しても意味がないです。
偏差値40台の人が偏差値60オーバーの問題集をやっても手が出ないし、解説も理解できないし、時間の無駄に終わります。
数学の解法暗記を最短で終わらせたければ、白チャートから入った方が逆に早く済むと断言します。
やさしい問題ばかりで短時間で終わらせることができる
青チャートだけでも時間がかかるのに、この上、白チャートなんかやってる暇はないと思う方もいるでしょう。
が、白チャートは問題数こそ多いですが、やさしい問題ばかりなので短時間で片付きます。
- 数学1A:268題
- 数学2B:335題
- 数学3:218題
白チャートを勉強する目的は基礎の完成なので、いちいち解答を手書きする必要はありません。
やるのは例題のみで、やり方も目視で解法の確認ができればOKです。
これなら、1題につき3分程度で済みます。
飛ばせば、1日20題くらいずつ進み、あっという間に基礎の完成も可能です。
共通テストの点数が劇的に上がった
少し自分語りになりますが、僕も数学の勉強を始めたばかり頃は青チャートを使っていました。
受験数学界では有名な問題集だったからです。
ですが、難しくて全然できないし解法も覚えられない。
自分は数学が向いていないんだなと思っていました。
そうこうしているうちに本番がきてしまい、案の定全然できない。
結果、3割台という点数を叩き出してしまいました。
試験本番中の絶望感はたぶん一生忘れないと思います。
試験後に、こうなった原因を自分なりに考えて、使っている問題集が合わないんじゃないかという結論に至り、青チャートから黄チャートへ変更。
この時はまだ、白チャートを使うのは恥ずかしいという謎のプライドが残っており、黄チャートを使っていました。
青チャートよりは簡単ですが、やはりこれじゃない感が拭えずに、ようやく白チャートまで行きつきました。
白チャートを始めた途端に、自分には足りなかったものはこれだ!と衝撃を受けました。
そして上記の通りに短期間で数学の基礎を固めてからセンターの過去問を解くと、6割台が安定して出るように。
この辺まできて、ようやく数学ができるということがどういう意味なのかがわかってくるようになりました。
数学ができない人はとにかく基礎基礎基礎!!
これらが僕が白チャートをオススメする理由です。
青チャートに限らずですが、大抵の数学ができずに苦しんでいる人は基礎が抜けているせいだと思って間違いないです。
僕もそうでしたが、くだらないプライドや見栄は捨てて、超基礎である白チャートからやり直したほうが絶対に成績は上がります。
恥ずかしいという気持ちを捨て去るのは大変なのはよくわかります。
ですが、ゴールはあくまでも大学合格です。
妙なプライドは捨てて自分に必要なレベルの問題集を選択した方が絶対に良い結果を生みます。
少しでも早くこのことに気づいて、方針を変えてくれる人が増えてくれれば幸いです。
青チャートで悩むより、白チャートを使おう!


受験数学界には、
- 青チャート
- フォーカスゴールド
- 大学への数学
など、有名な問題集は数多く存在します。
どれも素晴らしい問題集であり、幾多の受験生の成績を上げてきたのでしょう。
が、それ以上に大切なのは基礎力です。
学校の教科書や白チャートなどは、上記の問題集に比べて日陰というか、あまり目立ちませんが、本当に大切なエッセンスが詰め込まれています。
数学の勉強が進まない・青チャートが難しいと言っている人ほど、基礎の基礎に立ち返るべきです。
上記でも触れましたが、白チャートは本当に簡単な問題のみで構成されているので、手早く片付きます。
青チャートで報われない努力・苦労をしている人は、白チャート1Aだけでもいいので、一度手にとって眺めてみてください。
自分に足りなかったのはこれだ!
と衝撃が走るはずです。
この記事を読んで、僕と同じように数学で苦労している人が少しでも救われれば幸いです。