
「数学は青チャートを使って勉強しようと思うのですが、いつ頃から始めるべきでしょうか? ベストなタイミングとかありますか?」
こういった疑問に答えます。
- 青チャートはいつから始めるべきなのか
- 文理を問わず、数学は早めに手をつけるべき科目です
- 数学の解法暗記は余裕を持たせたスケジュールで行おう!
こんにちは、シュンスケです。
今回は数学の解法暗記を始めるタイミングについて書いていきます。
大学受験で数学を勉強する人にとって避けて通れないのが解法の暗記。
そしてその解法暗記用として使用する問題集で、一番の知名度・歴史を誇るのが青チャートです。
この記事では、青チャートをいつから始めるのがいいのかについて掘り下げて解説していきます。
※解法暗記の話がメインなので、黄チャート派でも、フォーカスゴールド派でも、同じように読んでいただいてOKです。
それではさっそく本題に入りましょう。
青チャートはいつから始めるべき?


結論から言うと、『今』です。
本当に今すぐ。
文理の区別なく。
早ければ早いほどいい。
少なくともこの記事を読んでいるあなたが現在、高校生3年生・浪人生であるなら、今すぐに青チャートを手に入れて、解法暗記を始めるべきです。
※具体的な目安としての時期は、記事の最後の方に明記しています。
青チャートほど時間がかかる問題集はない


なぜ今すぐ始めなければならないのか?
それは青チャートを使っての解法暗記には、莫大な時間がかかるからです。
青チャートの数学1A・2Bは例題だけでも600題近くあり、練習問題やexerciseも含めると1,000題を超えてきます。
数学の解法暗記は、英単語を覚えるのとは別物
数学の解法暗記は、1題につき
- 問題文を読んで何が問われているのかを理解する
- それを数式で書き起こして答案を作る
- この過程を全て自力でできるようにする
これら3つの作業を行わなければなりません。
数文字の英単語の暗記と違い、ものすごい時間が必要なのは言うまでもありませんね。
解法を1度で覚えることはできない
これも当たり前ですね。
数学の解法を1度で覚えることは常人には不可能です。
そもそも人間の脳は『情報を整理して不必要な事柄を忘れることができる』という能力を持っています。
さしあたり生きる上で必要のない数学の解法をわざわざ優先して覚えるようには作られていません。
つまり解法を何度も暗記しては忘れてを繰り返し、完全にモノにするためには青チャートを数周やり込まなければならないということです。
当然時間もかかります。
なので早めに手をつけて早めに片付ける意識は絶対に持っておいたほうがいいです。
受験生活の後半に回すと間違いなく爆死します。
数学は文理を問わず大きなウエイトを占める科目


青チャートの暗記は理系受験生の話であって、文系には関係ないと思ってる受験生もいるでしょうが、数学の重要性に文理の区別はありません。
理系受験生は数学は平均点以上は必須ですし、得意科目として得点源にしている人も多いかと思います。
逆に言えば、できても差がつきにくい科目であり、できないと大きな不利を受ける科目と言えます。
一方で、文系受験生の中には『数学は平均点くらい取れればいいや』という人がいますが、これも半分正解で半分間違いです。
文系受験生は、文系科目では差がつきにくく、理系科目のデキ次第で周りの受験生と大きく差をつけることができます。
よって、数学が重要なことに文理の区別はないのです。
ベストなタイミングは人それぞれ


他の受験サイトや、YouTubeの数学解説動画などを見てみると、青チャートの解法暗記は、
- 高3の夏休みまでに終わらせよう
- 高3の春からでも間に合います
- 高1から始めるべき
- 高2の冬からが丁度いい
などなど様々な意見がありました。
もちろんこういったサイトや動画の通りに計画的に進めて、高3の春や夏休み前までに終われば言うことなしです。
ですが、こんなに理想的なスケジュールで勉強できてる受験生は少数派なのではないでしょうか?
だいたい物事は計画通りには進まない
この記事を読んでいるくらいの年齢の人ならわかると思いますが、物事というのは計画通りに運ぶことはほぼ無いです。
これはこの世の真理です。
勉強でも、仕事でも、お金の使い方でも、ダイエットでも、恋愛でも、全て同じです。
そもそも、受験勉強を始めた年齢も、受験を決意するキッカケも、部活を引退する時期も、何もかも違うのにそれらを無視して『青チャートはいついつまでに終わらせるべき』とか無茶苦茶です。
ベストなタイミングは人それぞれです。
周りの意見に振り回されないように気をつけてください。
受験計画は受験生の数だけ存在する
もう1つ、周りの意見を無視する理由があります。
それは、数学にどれだけ時間やエネルギーを注げるかは、各人によって全然違うということです。
数学以外の他の科目は仕上がっているAさんは、高3の夏以降に青チャートの解法暗記を始めても十分間に合うでしょう。
なぜなら、持てる時間の全てを数学に使えるからです。
極端な話、1日8時間青チャートに充てられるなら2、3ヶ月で終わるでしょう。
逆に、数学以外の他の科目も何にも勉強していないBさんは、数学にばかり時間を使うわけにはいきません。
数学ができるようになっても他が悪ければ普通に落ちます。
人によって、部活動をいつまで続けるのかや、志望校のレベル・難易度や、必要な科目数など、状況が違えば受験計画も変わってきます。
受験情報はあくまで参考程度にして、自分の置かれた状況に合わせた計画を立てていくスタンスは忘れないようにしましょうね。
青チャートを1周で暗記は無理です


解法を1発で暗記できれば誰も苦労しません。
上記でも触れましたが、青チャートを使っての解法暗記を1周で済ませるのは不可能だと思ってください。
一部の数学の天才なら話は別ですが、一般的には同じ問題を何度もやることで覚えていくものです。
2周目、3周目ではスピードは上がりますが、それでも何周も繰り返すことになるので、その分を考慮して時間を確保しなければなりません。
青チャートだけで終わりじゃない
また数学の受験対策は、青チャートを使っての解法暗記で終わりではありません。
解法暗記が済んだ後で、演習を積み、志望校対策や共通テスト対策へ移っていく必要があります。
- 青チャートで解法暗記
- 覚えた解法を使って問題演習
- 共通テスト・志望校対策
一番時間がかかるのは解法暗記ですが、演習や志望校対策にも時間を残しておかなければなりません。
結論:青チャートは秋くらいまでには覚えよう!


以上のように考えると、自ずと青チャートを使っての解法暗記を始める時期は明らかになってくると思います。
この3点を頭に入れると、やはり数学の解法暗記は秋くらいまでには終わらせるのが理想です。
- 演習や志望校対策に時間を残す
- 他の科目の進歩具合を考慮する
- 精神的な余裕を持つ
もちろん、他の科目が仕上がっていて数学に時間をさけるなら話は別ですが、普通の受験生ならばそんな余裕はないかと思います。
解法暗記スケジュールの具体例を考えてみる
例えば9月までに青チャートの解法暗記を済ませて、10月からは問題演習に入ると仮定します。
その場合、青チャート1A2Bの例題・練習問題合わせて900題を暗記するとなると、
- 1日5題ずつなら6ヶ月+α
- 1日10題ずつなら3ヶ月+α
- 1日20題ずつなら1ヶ月半+α
10月から、このくらいの期間を引いた時期が目安になります。
※理系の受験生で数学3が必要な人は、もっと長い期間かかります。
つまり結論としては、
余裕を持って高3の春くらいからは始めないと間に合わない
ということになります。
もちろん、復習も同時並行して行わなければなりませんし、短期間のスピード暗記でいくなら、1日20題以上も解法を暗記する必要があります。
これは本当に大変です。(苦手な単元だと発狂しそうになります。)
というか、普通は無理です。
ですので、まだ受験まで時間がある人は、余裕を持ったスケジュールを立てて解法暗記に取り組んでいってください。
高校3年生や、浪人生はもちろん今すぐに始めることを推奨します。
(受験直前期は本当に時間が無くなるので、早め早めに終わらせておくことを強くオススメします!)
この記事を読んで、少しでも数学の成績が上がる人が増えることを祈っています。