
「生まれたばかりの赤ちゃんの教育資金とか大学の学費をどうやって貯めたらいいのかな?それともこんなことを考えるのはまだ早いかな?」
こんにちは、シュンスケです!
時々、会社の同僚や先輩にお子さんが生まれて抱っこさせてもらうことがあります。
ちっちゃくて丸くてフワフワしていて、赤ちゃんというのは本当に可愛いですね!
ただ、子供が生まれると色々出費がかさむようで、嬉しいやら、これから大変だとか、大半の方は笑いながらグチってます^_^
子供が生まれてからの当面の出費は仕方ないのですが、教育資金(主に大学の学費)はどのように準備するのが合理的なんでしょう?
当サイトは投資のブログなので、もちろん「投資で準備しよう!」ということなのですが、具体的に、
- どんな投資法で運用するのか?
- 期間はいつからいつまで行うのか?
- 入金は毎月どれくらい必要なのか?
- 暴落のリスクはどう考える?
- 具体的に何に投資したらいい?
このあたりを調べてみたので、記事にしてまとめておきます。
お子さんの教育資金(大学資金)を効率良く貯めたい方は、ちょっとだけ目を通してみてもらえると何か気づきがあるかもしれません ^_^
それでは本題にまいりましょう!
子供の大学の学費は、いつから、どうやって用意したらいいの?


結論から言います。
大学の学費は、赤ちゃんが生まれたら早めに、インデックス型の投資信託で運用してあげるとお得です!
※名義はお子さんのものでもいいし、ご自身のものでも構いません。
また積み立て先の投資信託には、
eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)をオススメします!
理由は、以下で説明していきます。
どうして子供の学費を用意するのにインデックス型の投資信託がいいの?


なぜ赤ちゃんのうちから将来の教育資金を投資信託で運用したほうがお得なのか?
それは、0歳〜18歳(大学入学)までの18年間で複利効果(投資の利回りによる利息)を得られるからです。
つまり、普通に貯金するよりもずっとお得ということですね!
「インデックス型の投資信託」を選んだ理由
投資には、デイトレード・FX・仮想通貨など様々な種類がありますが、その中でなぜインデックス型投資信託を勧めるのか?
それは、
- 投資初心者でも簡単に買える!
- 100円から買える!
- 手数料が安く、長期スパンなら暴落が起きてもプラスを維持できる!
- 複利の力を活かせる!
- 投資に詳しくなくても大丈夫!
と、こういった理由からです。
このやり方にデメリットはないの?
デメリットは2つあります。
- 時間がかかること
- お金を引き出すタイミングで暴落が起こると資金が目減りするリスクがあること
- 時間がかかること
複利の力を使う以上、ここは仕方ありません。
なぜなら、複利とは「時間と圧力」だからです。
そもそも投資信託による運用というのは、長い歳月をかけてあげることで、投資初心者でも楽に資産を増やせるという性格のものなので、ここは受け入れるしかありません。
市場には、短期間で一気にお金を増やそうという金融商品があふれています。
その中には手数料がバカ高かったり、一気にお金を失うリスクがつきまとう危険なものも数多く存在します。
当たり前の話ですが、
【投資初心者でもがっつり稼げます!】
みたいな、都合のいい投資案件は一般の人の元にはきません。
もし来ても、99.9%詐欺なので丁重にお断りして、普通のちゃんとした投資でお金を少しずつ増やしてください。
- お金を引き出すタイミングで暴落が起こると資金が目減りするリスクがあること
投資信託(株式投資)を使う以上、短期だと下落・暴落のリスクはあります。
長期間の保有であれば、複利の力で資産は増加していき、多少の下落でもプラスを維持できるものです。
ですが、子供が18歳になり、大学進学が無事決まり、いざお金を引き出そうとしたタイミングで大暴落が起こると、一転マイナスになってしまう恐れもあります。
マイナス状態になるくらいなら貯金してたほうがマシだったなんてことになりかねません…。
ただ、これに関しては出口戦略次第で回避できるので、そこまで心配することでもないと思います。
出口戦略については下記で説明しますので、ここでは「投資信託には、そういったリスクもあるんだ…。」とだけご理解ください。
教育資金は貯金じゃだめなの?
貯金でも良いと思います!
ですが、お金を銀行に預けた際、その利子は限りなく安いというのは、すでに一般常識です。
また、仮にお子さんの大学資金に500万円用意するとして、それを貯金で貯めるのと、投資で貯めるのと、どちらがより早くより効率良くゴールまで行けるのかというのがこの記事のテーマですので、ここでは投資の話に絞ってお話しさせてください。
例えば子供が0歳から18歳までの期間、大学資金を投資信託で運用すると…?


今年生まれた赤ちゃんの大学資金を作るために口座を用意して、投資信託による積み立てを行うとどうなるのか?
いくつかのパターンに分けて考えてみます。
参考にする投資信託は、この3つ!
- 全世界株式(オールカントリー)
- 米国株式S&P500
- NASDAQ(ナスダック )
この合計3本で積み立てた場合で見ていきます。
※比較として、単純に貯金した場合(単利・元本合計)の結果も載せておきます。
- 配当利回りは過去20年の平均値を参考にし、計算しやすいように整数になおします。
- 利回りに関しては、解釈がサイトによって異なるので、様々なサイトの平均を取ります。
- 入金に関しては、毎月の積み立て額【一万円・二万円・三万円】の3通りを試してみます。
- 【利息端数は切り捨て、年複利、利息組込は期末】という条件で計算します。
- 赤ちゃんが生まれた瞬間から高校3年生までの18年間で計算します。
- 含み益に対する税金は計算から除外します。
さて、どうなるか…?
全世界株式(オールカントリー)の場合
全世界株式(オールカントリー)の利回りは、
【5%】で計算します。
- 毎月一万円投資した場合
- 元金合計:2,160,000円(実際に入金した額)
- 利息合計:1,307,152円(18年間で増えた額)
- 元利合計:3,467,152円(上記の合計)
- 毎月二万円投資した場合
- 元金合計:4,320,000円
- 利息合計:2,614,464円
- 元利合計:6,934,464円
- 毎月三万円投資した場合
- 元本合計:6,480,000円
- 利息合計:3,921,804円
- 元利合計:1,0401,804円
米国株式S&P500の場合
米国株式S&P500の利回りは、
【8%】で計算します。
- 毎月一万円投資した場合
- 元本合計:2,160,000円(実際に入金した額)
- 利息合計:2,528,548円(18年間で増えた額)
- 元利合計:4,688,548円(上記の合計)
- 毎月二万円投資した場合
- 元本合計:4,320,000円
- 利息合計:5,057,332円
- 元利合計:9,377,332円
- 毎月三万円投資した場合
- 元本合計:6,480,000円
- 利息合計:7,586,100円
- 元利合計:14,066,100円
NASDAQ(ナスダック)の場合
NASDAQ(ナスダック)の利回りは、
【12%】で計算します。
- 毎月一万円投資した場合
- 元本合計:2,160,000円(実際に入金した額)
- 利息合計:4,964,520円(18年間で増えた額)
- 元利合計:7,124,520円(上記の合計)
- 毎月二万円投資した場合
- 元本合計:4,320,000円
- 利息合計:9,929,376円
- 元利合計:14,249,376円
- 毎月三万円投資した場合
- 元本合計:6,480,000円
- 利息合計:14,894,184円
- 元利合計:21,374,184円
安易に儲かる投資信託を選んではいけません!
長期による投資信託の積み立ての結果だけ見ると、
- NASDAQ(ナスダック)
- 米国株式S&P500
- 全世界株式(オールカントリー)
この順番に利益が出ることがわかりましたね!



「じゃあ我が家は、一番お金が増えるNASDAQ(ナスダック)にしよっか!」
ちょっと待ってください!
通常の長期投資なら、リターンの大きな投資信託(ナスダックやS&P500)を使うのは、理にかなっています。
ですが「子供の学費」や「老後の生活費」など、数年後の使いみちが決まっているなら話は別です!
投資の世界では、リターンとリスクは、表裏一体です!


NASDAQ(ナスダック)や、米国株式S&P500は、リターンは高いものの、同時にリスクも高い傾向にあります。
超長期で運用した場合、確かにとてつもない利益を生み出しますが、乱高下が激しく、とても安定した投資先とは呼べません。
ちなみに「リスク」とは、投資の世界では、危険という意味ではなく、乱高下の激しさを意味します。
子供が生まれてから大学入学までの18年間、投資信託で運用したお金を現金化するタイミングで大暴落が起きると大変です!
ですので、
お子さんの学費としての投資は、eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)のような、リスク(とリターン)が低めなものを選んだほうがよいという結論になります!
下落による元本割れのリスクは、工夫次第で回避できますが、安全運用するに越したことはありません


僕は複利の力を利用してお金が増えていく投資信託の積み立てを、かれこれ7年以上続けています。
すごく楽だし良い仕組みだと思っているので、投資について聞かれれば、人にもオススメしています。
ですが中にはこんな反論もあります。
「お金が必要になったときに下落・暴落が起こって元本割れしたらどうするんだ!?」
この指摘自体は非常に的を得ています。
確かに長期でお金を積み立てて、複利による含み益も含めてそこそこの資産になったとします。
そのときに大暴落が起きて、例えばマイナス数十%も価値が下がれば、資産は大幅に減ってしまいます。
その時ちょうど、運用していたお金を必要とするタイミングとぶつかってしまったら、大惨事です。
ですが、これはやり方次第で回避可能です。
投資信託で増やしたお金を現金化するタイミングをずらしてあげればOK!
- お子さんが15歳・16歳になり、大学進学が見えはじめてくる
- その時の景気や株価をチェックする
- その中で最も株価が高くなるのはいつなのか探る(完璧に当てなくてもOK!)
- 自分で良いと思ったタイミングで現金化する
景気や株価は、数年ごとに上がったり下がったりするものなので、お金が必要な時期から逆算してあげることで、大きく損することなく現金化できます。
投資信託の積み立てをやる以上、確かに暴落のリスクは付きまといますが、危険を回避するための工夫をすれば、そこまで恐る問題ではないと思います。
確かに暴落時にお金を引き出すのを避けようとすると、18年間フルに投資に回せないのはネックになります。
しかし、投資としては、最大の危機を回避するのが最善手ということになるので、ここは割り切るしかないですね。
将来必要になるお金は、必ず安全な投資先に投資しましょう!
長期投資をやる上で、暴落時期を避けて通ることはできません。
それこそ子供が生まれてから大学入学までの18年間も投資を続ければ、数度の下落は覚悟しなければならないでしょう。
ですので、繰り返しにはなりますが、「子供の学費」のような将来必要になることが確定している資金を用意するための投資はリスクを極力避けた投資先、例えば、
eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)
のような分散の効く、リスクの抑えられた投資先にて運用することを強くオススメします!
まだ早いと思うことなかれ!赤ちゃんが生まれたら、早めに大学資金の準備に取り掛かりましょう!


赤ちゃんが生まれたばかりで、急に「大学の学費どうします?」なんて言われても、大抵の方はピンとこないと思います。



「そんな20年近く先の未来なんて、想像もつかないよなぁ…。」
そう思うのは当然です。
ですが、上記で見てもらったように、投資信託を使った投資法では複利の力を最大限利用するのがミソなので、複利を利用できる時間が長ければ長いほど大きく資産は膨らみます。
無理強いはしませんが、
投資というのは、始めるのが早ければ早いほど、お得だし効率的です!
18年間というのは短い年月ではありません。
ですが、子供の成長なんて早いものです。
「気づいたら幼稚園、小・中学生、もう高校生!?大学進学もすぐじゃん!?どーしよう?うちにそんなにお金ないよ?」
なんてことになる前に、パートナーの方と一度話し合ってみてはいかかでしょう^ – ^?