【生物】「生物合格77講」の感想【始める時期・使い方まで解説する】

受験生

「大学受験で生物を選択しています。田部先生の【生物合格77講】を使おうか迷ってるのですが、この参考書ってどうですか?あと、いつから始めればいいのかや、使い方とかも合わせて知りたいです。」

こういった悩みにお答えします。

■本記事の内容
  • 生物合格77講を読んだ感想
  • 生物合格77講を使い始める時期
  • 生物合格77講の使い方の解説

こんにちは、しゅんすけです。

今回は、大学受験で生物を選択した方に向けて、生物の参考書「生物合格77講」の解説をしていきます。

実際に読んでみた感想や、始める時期、効果的な使い方などについて詳しく掘り下げていきますね!

受験で生物を使うけど、全然勉強していない人や、生物に苦手意識を持っている方は参考にしてみてください。

それでは、本題に入りましょう。

目次

「生物合格77講」ってどんな参考書?

まず最初に、この参考書について軽く説明します。

生物合格77講について
  • 著者:田部慎哉先生
  • ページ数:800ページ
  • 構成:全77講
  • 範囲:高校で習う「生物基礎・生物」の全範囲
  • 値段:2,750円

ページ数・値段・範囲のすべてにおいて、重量級の参考書ですね。

生物合格77講を実際に読んでみた感想

僕はこの本を生物のメインテキストとして使っていて、5周以上読み込んでいます。その上での感想です。

  • かなり細かい知識まで網羅されている
  • 理系なら必要十分だが文系には負担が重い
  • イラストや図表がとても多い
  • 初見さんや、生物が苦手な人だと理解するのが難しい

こんな感じです。

生物の入門、基礎、標準、応用レベルまで一通りの知識が網羅されている参考書ですね。

そのため、とても分厚くてボリューミー。

内容的には、イラストや図表がとにかく豊富で、理解の助けになってくれています。

各単元ともに、かなり細かい知識まで書いてあり、理系や医系志望ならともかく、文系の人は胃もたれするかなといった感じ。

はっきり言って、初見の人や生物に苦手意識があると読み進めるのがかなり大変だと思います。

なので自分の志望校のレベルに応じて、どこまで読み込むのか(範囲や深さ)を意識しながら進めないと、膨大な量に圧倒されて挫折しかねない参考書ですね。

生物合格77講を使い始める時期

これは一概には言えません。

  • 部活の活動期間
  • 受験で必要な科目数
  • 文理の選択や志望校の決定

などなど、各自置かれている状況が違うので。

ですが仮に志望校が決まっていて、受験で生物を使うことが確定している人向けにアドバイスするなら、

少なくとも受験する年の春先から読み始めたほうがいい!

というのが僕の意見です。

上記の通り、分量がかなりあるのと、理解するのが難しい単元も結構あります。

生物用語の暗記も必要になるし、記述問題に対応するためにも、春先からコツコツ読んでおくのが正解ですね。

というより秋から読んで覚えようなんて思ってると、量に圧倒されて爆死します。

過去問や問題演習の時間も考えると、春先〜夏には読み始めないと、かなり厳しいことになるかと。

他の科目との兼ね合いもあるので、生物だけに集中できないのはわかりますが、それでも早め早めに読み始めるのがいいとは思います。

生物合格77講の効果的な使い方

使い方に関しては、生物受験生のレベル別に解説します。

生物が苦手な人・生物初学者

とにかく全て理解しようと思わないこと。

わからないことだらけで構わないので、読むのをやめることだけはしないようにしましょう。

わかるところだけでも読んで、コツコツ暗記項目を増やしていくと、だんだん生物という科目がわかってきます。

各単元の基礎の部分だけでもいいので、

読む→理解する→暗記する

これを繰り返しましょう!

また生物が苦手すぎて、この参考書すら読めない人は、学校の教科書や、「リードLightノート」から始めたほうがいいです。

リードLightノートの空欄を埋めながら用語を暗記していくと、生物合格77講を読み始めた時に、知っている用語がたくさんあるので楽に進めることができます。

とにかく生物初学者の人は、まず生物という科目を知るところから始めましょう。

逆に言えば、生物合格77講なんて理解できなくて当たり前じゃん!

くらい気楽に考えて取り組んでください。

文系で生物は共通テストまでの人

生物合格77講は共通テストのレベルを超えているので、すべてを読んで覚える必要はありません。

共通テストの過去問、模試、予想問題集などを見ながら、自分に必要な深さまで読み込むようにしましょう。

間違っても、全部やろうとしないこと

覚えても本番でそんな難しい問題は出ないし、なにより時間がもったいないです。

文系の私大受験生も同様に、過去問を見ながら自分に必要なレベルまで読み、難しすぎるところは飛ばして進めましょう。

国立理系で二次試験でも生物が必要な人

この参考書を隅から隅まで、何周、何十周と、舐めるように読んでください。

国立理系の二次試験や、医系志望の受験生には必要不可欠な知識ばかりです。

ただし!

志望校の過去問分析をして、

「どう考えてもこんなレベルの知識は本番で出ないだろ!」

と思える箇所は無視してOK!

僕もこの世のすべての大学の過去問を見ているわけではないので断言はできませんが、

「いやいやいや……。」

と、ツッコみたくなるレベルの知識も普通に載ってる参考書なので、深追いだけはしないようにしましょう。

著者の田部先生本人も、

「受験では、必要最低限のことをやれなかった人、無駄なことをやった人が負ける」

とおっしゃっているので、つまりはそういうことです。

どうしても生物合格77講を読まなきゃダメ?

絶対にこの参考書じゃないとダメとは言いません。

が、生物のメインテキストにはこれくらいの分量が求められるので、やはり必要だとは思います。

確かにこの本の分厚さを見てやる気がなくなるのはわかる。

僕も受験を始めたばかりの頃、この本に嫌気がさして読むのを諦め、かんたんな問題集「らくらくマスター生物」に逃げていたことがあります。

その時は知識不足のため、模試の成績は全然上がらず、本番も悲惨な結果に終わりました。

そこまでいって初めて「生物合格77講」に向き合い、基礎固めから生物をやり直したという過去があります。

この参考書は本当に分厚いし、理解できない用語や生命現象なんかがバンバン出てくるので、キツイなと思う気持ちはよくわかります。

ですが、いずれも受験生物では必要な知識ばかりなので、最初は難しく感じてもあきらめずに読み進めていってください。

ちなみに僕の主観ですが、ある程度暗記が進み、模試でも6割くらい安定して取れるようになると、この参考書の良さがわかってきます。

そこまで耐えられるかが生物攻略の鍵です。

自分のペースで構わないので、コツコツ頑張って下さい。

生物合格77講は生物受験生にぴったりな良書です!初心者でも恐れずにこの本を読み込みましょう!

いろいろまわり道してこの参考書にたどり着いた経験から自信を持って言います。

生物を受験する人にとって、この参考書こそ王道です。

もちろんもっと簡単で薄い参考書もありますが、それらの本は分量的に不十分。

結局中途半端に終わる可能性があるので、それなら最初からこの参考書をメインテキストと決めて、やり抜いてほしいと思います。

薄いテキストを使って知識不足になるよりかは、分厚い参考書から自分に必要な部分のみを抜粋するスタイルのほうが効率的ですので。

でもどうしても理解できなくて苦しいよという人は、リードLightノートや教科書からはいっても大丈夫。

受験は時間との闘いですが、挫折しないことも重要なので、自分に合ったやり方を模索して成績を上げていってください。

頑張って下さいね!

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