【大学受験】スタサプを丸1年愛用した感想と効果的な使い方を解説します

受験生

「スタディサプリ大学受験講座ってどうなの?。実際に使った人の感想とかオススメの使い方とかあったら教えて欲しいです。」

こういった悩みにお答えします。

■本記事の内容
  • スタサプを実際に丸1年使った感想
  • スタサプの科目別の効果的な使い方
  • スタサプはアリかナシか?

大学受験ではお馴染みのスタディサプリ。

月々2,000円と高くはないものの、いざ課金するとなると躊躇しますよね。

そこで今回はスタサプ(大学受験講座)を丸1年使い倒し共通テストを実際に受験した僕がこのアプリの感想やオススメの使い方をレクチャーいたします。

まぁこんな記事を書くくらいなので、このアプリはオススメなのですが、詳しい情報求む!という人もいるはずなので詳細に書いていきますね。

大学受験にスタサプを検討しているけど、二の足を踏んでいる人には刺さる記事です。

それではさっそく本題に入りましょう!

»スタディサプリ公式ホームページ

目次

スタサプを丸1年愛用した感想

結論から言うと、メチャクチャ有能なアプリです。

特に英語は、全受験生必見レベルで、視聴したかどうかで成績に差がつくクオリティです。

これで月2,000円は破格の安さですね。

僕は結局丸一年使ってしまいましたが、英語だけでいいのなら1ヶ月集中で終わらせることも可能です。

英語やその他の科目の詳しい感想や使い方は下記でまとめたので、そちらを見てください。

ただし欠点もある

素晴らしいアプリなのですが、デメリットもあります。

■スタサプのデメリット
  1. 科目によってわかりやすさに差がある
  2. スタサプ一本では共通テストや二次試験に挑めない
  3. 講義アプリなので、これだけでは演習不足になる

上記の2、3のデメリットは、他の参考書や問題集で補えばOK。

1の科目によるわかりやすさに関しては、実際に体験しないとわからない部分があるので、それをこれから下記で解説していきます。

スタサプの効果的な使い方を科目別に解説

ちなみに僕がスタサプで視聴した科目は以下の通りです。

  1. 英語(英文法・英文解釈)
  2. 国語(現代文・古文・漢文)
  3. 数学(1A・2B)
  4. 理科(生物・化学)
  5. 社会(倫理・政経)

英語(英文法・英文解釈)

まずは英語ですね。

まぁ有名なのでスタディサプリを知らない人でも名前や顔は知ってるかもしれません。

スタサプの顔で、「神授業」と言われているほどのハイクオリティな授業を展開する「関正生」(せきまさお)先生が担当です。

この人の担当の英語講座を受けるためだけに月2,000円払い続けてもいいというくらいスゴイ先生です。

ホントに凄い。

何がスゴイって、今までの英語学習が根底からひっくり返るくらいスゴイです。

今までの中学・高校時代の英語の授業時間や、雑多な英語文法書・英文解釈本に使った全ての時間を返して欲しいですね。

その時間の100分の1でいいから関先生の授業受けて、関先生の著書で勉強してたらもっと英語できたとすら思います。

関先生は英文法と英文解釈が担当で、スタサプを使う人はもれなく全員視聴した方がいい必見講座です。

スタサプに申し込んで、最初に何を見たらいいかわからないなら関先生の授業を見てください。

英文法

英文法は一般的にとっつきにくい分野だと思います。

暗記事項は多いし、似たような熟語とか多いし、勉強していて楽しいものではありません。

ですが関先生の英文法講座は「どうしてそうなるのか」をきちんと噛み砕いて説明してくれるのでものすごく頭に残ります。

英語圏の人のものの考え方とか、英語の歴史とか、宗教的な背景とか、その辺を絡めて解説してくれるので一見回りくどいような説明なんですが、記憶には妙に残るんですよね。

数年前に視聴した英語入門みたいな講座の「グッドモーニングはお祈り」とかいまだに覚えてます。

ネタバレになるのであまり言えませんが、「進行形の5秒ルール」とか「couldを見たら仮定法」とか英語のルールをシンプルにした形で提示してくれるところもわかりやすかったです。

考えてみれば英語の勉強なのに「メガフェプス」とかおかしいですもんね、アメリカ人は会話中にそんなこと考えてないですもんね。

暗記に頼ってる時点で英語の語学としての本質からズレてることに気がつけたのも関先生のおかげですね。

また英文法の各単元も学校の先生がいいがちな「これテストに出るから覚えろよー」とかだけでは絶対に済ませません。

  • 試験に出るところ・出ないところを明言しきる(膨大なリサーチ力と、言い切る自信がスゴイ)
  • 覚え方を黒板に図示してパターン化してくれる
  • 講義中に覚えるべきところを何回も繰り返し暗唱して、こっちの耳に焼き付ける

このくらい徹底的にやり込んでくださいます。

英文法は丸暗記するより、理解して自然に使えるようにすべき

僕は英文法はずっと「Next Stage-ネクステージ」で丸暗記派でした。

ですがこのやり方だといかにも大学受験っぽいというか(大学受験だから別にいいんですけど)英語は語学なのに丸暗記中心になってしまって、実践的じゃないという違和感はずっと持ってました。

ちょっと考えてみてほしいのですが、あなたが日本語を話してるときに、「あれ?猫って1個だっけ?1本だっけ?1匹だっけ?1杯だっけ?」とはならないですよね?

普通に母国語として日本語を操る人なら、1匹だとわかります。

猫を数える単位を”暗記”している時点でおかしいんです。

日本人が小学・中学・高校・大学と10年以上英語の勉強をしているのにまともに喋れないのは、こういった部分も関係ある気がします。

やはり語学なので、受験用にゴリゴリ丸暗記ではなく、きちんと理解し音読して身につけるやり方の方が正しいですよね。

英文法はスタサプと関先生の著書で固める

ネクステージや他の英文法の参考書を否定はしませんが、正直丸暗記キツイし効率悪いなと思っている受験生は関先生の授業や参考書にシフトしてみるとスムーズに勉強が進むかもしれません。

少なくともちゃんと英語の勉強をしているという実感は得られます。

丸暗記式だと英会話の時に単語がスラスラ出てこないし、テストの時も熟語の前置詞とかが「あれ?withだっけ?atだっけ?」みたいな事故が起こりがちです。

ですが関先生のスタサプ英文法講座を見ておけば、前置詞の由来などもみっちりやるので迷いがなくなります。

関先生は参考書も大量に出しているので、スタサプで英文法学習をやるなら関先生の著書で揃えた方がシナジーは高いです。

ネクステージでの丸暗記が無味乾燥で辛いという人は試してみる価値はあると思います。

英文法の勉強はシンプルにこれだけ。

  1. スタサプ英文法を視聴
  2. 関先生の著書「真・英文法大全」で確認
  3. ポラリスシリーズで演習

これだけですが、とにかくしつこく音読と復習することが大事です。

特に音読は超重要で、口と耳を使って英語を体に覚え込ませていってください。

テスト時とか笑っちゃうくらいスラスラ答案用紙埋まるので。

英文解釈

英文解釈も英文法同様、関先生が担当です。

こちらの方は英文法に比べて、講義数などのボリュームは少なめでした。

ですが中身はちゃんと有益なので大丈夫です!

最初の文型の話とか、普通に受験勉強やってたらまず知り得ない内容ですね。

  • SV
  • SVC
  • SVO
  • SVOO
  • SVOC

この5つの型を瞬時に判別する方法とか、型によってはV(動詞)の意味は1通りでOKとか、知ってるか知らないかで大きく差がつきそうな話が満載でした。

他にも「仮定法」や「比較」の単元などは思わずうなるような解説で、英文法と合わせてこちらも必見の講座ですね。

あと余談になりますが、関先生はしゃべりが早いのと「英語」という科目の特性上、2倍速設定だと聞き取れない箇所が出てくると思うので、聞いていてもしそうなったら1.5倍速や1.75倍速に落とすことを勧めます。

無理して2倍速で聞いても頭に入らなければ意味がないので。

英文解釈の勉強法も英文法と同様の形になります。

  1. スタサプ英文法講座を視聴
  2. 長文読解演習

長文演習は関先生の出されている参考書を使うとシナジー効果を得られるという点も英文法同様です。

現代文

現代文は、文章の捉え方が授業の中心になっています。

文章の骨子をつかんで理解する訓練をひたすら積む感じですね。

文中からキーワードを拾い、そのキーワードの相手役・敵役(これ頻繁に出てくるフレーズです)を探し出し、骨格ベースで文章を紐解いていく授業になります。

文章は、センター試験の過去問含め様々なものが出題されていますね。

感想としては、こういう読み方を知らなかった人には刺さる授業という感じです。

現代文特有の読み方を知っている人はアプリを視聴するより問題集や過去問をやった方がいいし、この手の読み方を知らなかった人は、理解できるまで視聴した方がいいかなと思います。

じゃないと、いくら過去問演習をやっても何も得るものがないという不毛な時間を過ごすことになりかねないので…。

現代文が得意な人は2倍速とかで一周は見ておくべきだけど、2、3周やるくらいなら他の参考書・問題集に進んだ方が勉強になりますね。

逆に現代文が苦手な人はスタサプを何周か視聴して、現代文特有の読み方・解き方を理解した上で問題演習に進む。

こういった使い方がオススメです。

古文

古文は大きく分けて、

  • 古文文法
  • 古文読解

の2つに分かれています。

古文文法の方は一般的な参考書なんかとそう大差ないかなという印象ですね。

古文の文法はとっつきにくいので、講師の説明があった方がいいという人にとってはアリ。

逆に普通の参考書を使って問題なく理解できる人なら必要ないかもしれません。

ただし! 古文読解の方は絶対に受講することを強くオススメします

古文読解は実際の入試問題をベースにした授業になるのですが、

  1. 解く順番
  2. チェックする箇所
  3. その解答を選んだ根拠

このあたりを講師の方と一緒に見ていく流れになっており、これは一見の価値ありです!

言うなれば古文のプロの目線をそのまま追って見ていけるようなものなので。

古文読解は受講する・しないで試験の結果が大きく変わるんじゃないかなとまで言い切ります。

あと、古文単語・古文常識の方は別に対策が必要です。

特に古文単語は先に暗記を済ませておかないと古文読解がスムーズに進まないので最優先で取り組んだ方がいいかと。

スタサプ古文には古文単語の暗記講座とかはないので、ここは市販の単語帳を使ってください。

古文常識の方はスタサプ内でも触れていますが、もしかしたらきちんとした参考書を1冊持ってた方がいいかもしれないですね。

順番的には、こんなイメージで進めるといいと思います。

  1. 古文単語の暗記
  2. スタサプか市販の参考書で古文文法の学習
  3. スタサプの古文読解講座(←絶対受講すること!)
  4. 古文常識(スタサプor参考書)

漢文

漢文も古文と似た構成なのですが、大まかに、

  • 漢文の基礎
  • 句法の確認
  • 漢文読解

この3つに分けることができます。

漢文も絶対的に視聴の価値アリです!

漢文なんて「漢文ヤマのヤマ」とかだけやってれば楽勝!と思っている人は多いでしょう。

僕もそうでした。

もちろんそれで得点が取れるなら問題ないのですが、ポロポロ取りこぼす人や、漢文が漢字の群れにしか見えない人は漢文の基礎が欠けてますね。

市販の漢文の参考書は句法に特化した本で、漢文の基礎にはあまり触れていません。

スタサプ漢文をやるとわかりますが、句法の暗記以前に、

  • 文章を読む順番
  • 主語・動詞・形容詞・副詞などの読み分け

これらが本当に大切なんだと実感します。

句法を暗記しても点数が伸びない人、漢文の文章が漢字の羅列にしか見えなくて鬱になる人は、たぶんこの基礎知識が欠けているんだと思います。

もし自分に当てはまる症状だと感じるなら、スタサプの漢文講座を視聴してみてください。

1発で解決します。

あとは、古文と同じく講師目線で実際の入試問題を解きながらの解説があり、こちらももちろん必見の内容。

これらを数周視聴して、問題集や過去問で演習を積めばOKです。

漢文に出てくる漢字やその意味はスタサプ漢文の中でも扱っているし、数もそんなにないので別に対策を立てる必要はないですね。

数学1A・2B

数学は単元ごとに基本的な問題を選んで、講師の方が解説していく流れになっています。

解説は詳しくていいのですが、解法暗記が主流の受験数学においては完全に量が不足しています。

スタサプ数学だけで受験に挑むのは無謀以外のなにものでもありません。

やはりチャート式やフォーカスゴールドなどの解法暗記本は避けて通れないかと思います。

じゃあスタサプ数学はやる意味はないのか?

いいえ、あります。

スタサプ数学は、解答を作る流れを学ぶのに使うのが正しい使い方ですね。

青チャートなどで解法暗記が完了しても、その問題が試験本番でそのまま出るわけではありません。

解法暗記はあくまでも解法の引き出しの数を増やす目的で勉強するのであって、暗記が済んだ後で解答を作る訓練を積む必要があります。

その際に、どういった流れで解答を作っていけばいいのかをチェックするのにスタサプ数学は役立ちます。

プロの数学講師の解答の作り方を一目見ておくだけでもかなりの違いを感じますね。

また、共通テストの数学1Aはクセが非常に強いので、これとは別に対策が必須になります。

間違ってもスタサプ数学だけで本番に挑まないようにしてください。

順番的には、下記の通りに進めるのがいいと思います。

  1. 「青チャート」などで解法暗記
  2. スタサプ数学を1、2周視聴
  3. 「大学への数学」などで問題演習を積む
  4. 共通テスト対策・二次試験対策

ちなみに、数学は完成までにかなりの時間を要する科目なので、早めに手をつける必要があります。

具体的には»【数学】青チャートはいつから始めて、いつまでに終わらせるのが最適か?にて解説しているので参考にしてみてください。

生物

生物は黒板に図や絵やグラフなどがまとめてあり、それを見ながら講師の方が解説していくのを視聴していく流れです。

授業としてはまぁオーソドックスですね。

学校や塾とそう変わらないかと思います。

ただ生物は分量が多いのと、暗記しなければならない用語も多い科目です。

それゆえに、授業を倍速で視聴できるスタディサプリは重宝しますね。

単純に学校の先生の授業を2倍の早さで終わらせることができるので。

生物初学者は、

  1. 田部先生の「生物合格77講」を読んで基礎固め
  2. スタディサプリを繰り返し視聴
  3. 問題演習、過去問

という流れが理想かと。

分量が多いので毎日少しずつでいいので、早めに手をつけることをオススメします。

化学

スタサプの化学は、はっきり言ってとっつきにくい印象でした。

正直言って、中級者以上向けですね。

化学初心者はもっと基礎的なところから入らないと普通に詰みます。

僕は、岡野雅司先生の「化学が初歩からしっかり身につく」シリーズ(全3冊)を繰り返し読みながら、同時進行でスタサプ化学を視聴していました。

また、化学反応式なんかがたくさん載っている暗記用のハンドブックを買って、ゴリゴリ丸暗記もやり込みました。

最初こそ何から何までイミフでしたが、暗記事項が増えてくると徐々に理解できるようになり、スタサプ化学の効果も実感できるようになりましたね。

なので、初心者向きではないものの全くダメダメというわけでもありません。

化学が得意な方にはハマるのでしょう。

ですが、化学が苦手な方や化学初学者には全くオススメできません。

あくまでも使えそうなら使う、ダメそうなら他の参考書なり問題集なりをあたるつもりでいた方がいいです。

すみません、僕は化学はそこまでスタサプは使いませんでした。

このへんは相性的な部分もあるので、試してみて良さげなら使ってください。

個人的にはスタサプ化学は、「ゴリゴリの超初心者向け講座」と「ひたすら入試問題演習&解説講座」にしてもらえた方がわかりやすかったかなと思います。

倫理・政治経済

倫理・政治経済はアプリ内で表示されているテキストを見ながら講師の解説を聞いていく流れになります。

講師は伊藤賀一先生で、とにかく明るくてエネルギーのある方です。

僕の偏見かもしれませんが、社会科の先生は一般的にテンション低めな方が多い印象なので「明るい元気な社会科」という感じで聞いていて気持ちがいいですね。

授業自体はオーソドックスなのですが、ちょっとした小話が非常に多くて楽しめます。

ラジオ感覚というか「耳で受けられる授業」といった感覚です。

勉強の順番はシンプルにこれだけでした。

  1. 参考書(「0からはじめて100まで狙える」など)通読
  2. 同時にスタサプ倫理を視聴
  3. 過去問演習

大学受験にスタサプはアリかナシか

試してみるべし!というよりかは、やっとかないと普通に損するかもしれないレベルのアプリですね。

大学受験に挑む上で「これ知らなかったらそれは差つくだろ」というレベルの情報があっちこっちに散らばっているからです。

ですのでスタサプを使ったことのない人や、今ちょっとでも迷っている人は無料体験期間だけでもいいのですぐに申し込んで、関先生の英文法・英文解釈だけでもいいので何本か講義を見てみてください。

絶対に後悔はしないと思います!

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